バングラディシュ人工場労働者が5年ぶり賃上げ獲得!


プラスチック成型加工会社の長谷川製作所(東京都墨田区)に勤務する、バングラディシュ生まれで日本国籍を持つ森田チャンドラさんは、2017年12月に工場正社員として入社以来、賃金が時給1100円のまま5年間耐え続けてきました。このまま賃金額が維持されれば、来年には最低賃金額(現在の東京都の時間単価は1072円)が時給を上回る「違法状態」となる可能性大です。チャンドラさんは「もう我慢の限界」と、全国一般東京東部労組に相談。即日加入し会社に賃金アップの団体交渉を申し入れました。

団体交渉は、第1回を11月24日、第2回を12月26日にそれぞれ開催。チャンドラ組合員は、賃金を時給制から月給制に変更し基本給は20万円とすること、夏季・冬季一時金はそれぞれ基本給1か月分を最低保障することを要求。同時に、入社からこのかたそれぞれ基本給1か月分の額に満たない夏季・冬季一時金額が、各1か月分の額に達するまでの差額の支払いを会社側に突き付けました。

団体交渉でチャンドラ組合員は「来日してから20年あまり。日本人にはとてもよくしてもらって本当に感謝している。でも、会社からは外国人という理由だけで差別を受けてきた。そのために大好きな日本人がきらいになりそうですごく悲しい」と怒りをあらわにして、これまでの会社からの仕打ちを涙ながらに追及しました。

その勢いに圧倒されてか、会社側は「月給制20万円」を受諾。一方、「夏・冬季一時金の基本給1か月分最低保障」と「過年度支給一時金額がそれぞれ基本給1か月分の額に達するまでの差額の支払い」は、昨今の電気代大幅値上げによる収益圧迫を理由としてかたくなに拒否。ただ、組合側がそれぞれ単独あるいは併合した議題として必要に応じ団体交渉を申し入れることについては、会社側は異議を唱えようもなく、いずれも継続協議とすることで合意しました。

5年間の賃金すえ置きという会社による極めて理不尽な仕打ちに敢然と立ちあがり、労働組合の力で初めての賃上げを勝ち取ったチャンドラ組合員に、東部労組をはじめとする地域の仲間、そして全国の仲間は、こぞって連帯しよう!

外国人労働者の皆さん!
東部労組に入って賃上げを勝ち取ろう!

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インドネシア看護・介護労働者団体のフェスティバルで労働相談


12月25日、インドネシアイスラム教徒の看護・介護労働者で組織する団体主催のフェスティバルで、「東部労組の生活・労働相談会」のコーナーが設けられ、矢部明浩書記次長が労働相談に対応しました。

フェスティバルは、インドネシアイスラム教徒の看護師・介護福祉士などの看護・介護労働者らで構成する職能団体「IPMI(インドネシア看護師・介護福祉士ムスリム協会)」が主催し、多摩永山情報教育センター(東京都多摩市)で開催。センターの大講堂では看護・介護関連のセミナーやパネルディスカッションが公開され、屋外通路にはインドネシア料理・菓子、雑貨類などを販売する露店とともに、全国一般東京東部労組運営の「東部労組の生活・労働相談会」が設営されました(上写真)。




東部労組の矢部書記次長が、同席していただいたインドネシア人のスタッフからチラシ配布や通訳などのサポートを受けながら、労働相談を呼びかけ、来訪者の相談に応対。「賃金が入職時の労働契約通り支払われないから退職したい」「社長と先輩からパワハラを受けているが、改善を求めようにもなかなか言い出せない」など深刻な相談が寄せられました。

東部労組は、外国人労働者からの労働相談に常時対応できるよう、組合事務所での電話・面談・メールによる相談のほか、東京都内とその近県で開かれる外国人向け・外国人主催のイベント、フェスティバル、講演会といった集会の場に随時出向き「東部労組の生活・労働相談会」を開設し、外国人労働者の皆さんがかかえる職場の問題をその場で一緒になって考え、ともに解決していきます。

東京都内やその近県で働く外国人労働者の皆さん

皆さんの街のイベントに東部労組を呼んでください!


「東部労組の生活・労働相談会」を開きましょう!

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組合の要求をうけ市進が物価上昇対策の一時金を支給


(12月6日の団体交渉で緊急要求書を読み上げる市進支部並木委員長)

会社を支えているのは労働者だ!
市進は労働者の生活を守れ!
労働組合の要求でかちとった「生活支援特別一時金」

東部労組市進支部は11月7日、物価の急激・断続的な上昇への対策を求める緊急要求書を会社に提出しました。


この要求書において組合は
◇急激な物価上昇に対応するため、少なくとも3%以上の賃金ベースアップを早急に行うこと
◇当面の生活維持のための緊急対策として、一時金を支給すること
を求め、市進を支えている講師をはじめとする非正規労働者の生活を守れ、と会社に訴えました。

12月6日、市進支部は会社との団体交渉において、あらためて緊急要求書に基づき、労働者の生活を守れ!との趣旨を強く会社に訴えました。
会社はゼロ回答に終始しましたが、団体交渉から10日ほど後、講師を含む市進の労働者に対し「物価の急激な上昇という状況をふまえ、12月23日に生活支援特別一時金として一人あたり1万円を支給する」旨の通知を行いました。
金額については十分なものとは言えませんが、今回の一時金支給は市進支部の「緊急要求書」に基づいたものであることは間違いありません。その意味で、労働組合の要求・闘いでかちとった物価上昇対策であり、大きな成果です。この成果をうけ、市進支部は今後も続くと思われる物価上昇に対し、引き続き会社の対策を求めていきます。

市進関連の職場で働くみなさん・学習塾業界で働くみなさん
生活を守るため、いっしょに闘いましょう!東部労組・市進支部にご相談ください!

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【フソー化成との闘い】小林社長の不当労働行為を許すな!12.22抗議行動


フソー化成・小林社長は不当労働行為を重ねるな!
都労委を無視・愚弄する事実上の団交拒否・

「追い出し部屋」を許さないぞ!
ストライキで抗議行動!


フソー化成株式会社(足立区梅田/小林洋代表取締役社長)では、小林社長による一方的な賃金カットなどが横行していました。この会社に勤務する北澤亨介さんも「終業後の社長との会食に遅れた」「職場の仲間の仕事を手伝った」など、理不尽な理由で賃金のカットを受け続け、はては労働者の当然の権利である「就業規則を確認しようとした」ことさえも「理由」とされ、大幅な賃金カットを受けました。このような抑圧的な労務管理・カットされた賃金の返還などを求め北澤さんは今年1月、東部労組に加入して闘いを始めました。

その直後から、小林社長は声を上げた北澤さんに報復するかのように嫌がらせの不当労働行為(違法行為)をしかけてきました。
連日に渡って北澤さん自宅に封筒を投函、はては4月、「配転」を理由に工場建屋外の1メートル四方の「お立ち台」に9時間に渡っての「立ちっぱなし」を強いるという拷問的不当労働行為に及んできました。

◇参考


組合・北澤さんはこれらの不当労働行為を闘いではね返し、6月には場内業務への復帰をかちとるとともに、9月には東京都労働委員会(都労委)で団体交渉の誠実応諾・労使関係正常化等を内容とする協定書の締結をかちとりました。また、闘いの過程では、小林社長によって恣意的にカットされた賃金の大部分を返還させるなどの成果をかちとっています。

しかし、一時金(賞与)の不払い、社内回覧から北澤さんのみを除外するといった子供じみた嫌がらせなどの問題がいまだに続いています。
組合はこれらの問題につき9月、都労委での協定書に基づき団体交渉を申し入れたところ、小林社長は様々な「理由」や団体交渉の持ち方、議題などについての「注文」をくり返し、2ヵ月以上に渡って引き延ばしを図りました。
あげくには、ようやく実現した12月11日の団体交渉において北澤さんを「仕事ができない」「言うことをきかない」などと貶め、組合を挑発するかのような不誠実な姿勢に終始し、開始わずか25分で席を立って一方的に退出しました。誠実交渉義務違反であり、事実上の団体交渉拒否の不当労働行為です。
前件が和解で終結となってから3ヵ月もたたずに小林社長は不当労働行為をくり返してきました。都労委の場で締結された和解協定書を平然と無視するかのようなやり方は行政機関を愚弄・無視するものであり、労働委員会への挑発行為とも言えるもので、許されることではありません。

さらに12月12日、会社は新たな不当労働行為をしかけてきました。北澤さんに対し「やってもらう仕事がなくなった場合は所定場所で待機すること」との指示を出してきたのです。このような不当労働行為につき、組合は事実上の団体交渉拒否とあわせて12月19日、都労委に救済を求める申し立てを行いました。

その翌日12月20日、都労委への救済申し立てへの報復であるかのように、北澤さんは仕事を取り上げられ工場内の狭いスペースに設置された机に向かっての「学習」「待機」を余儀なくされました。
「追い出し部屋」とも言える状況に北澤さんを隔離し、退職に追い込むことを狙っているかのようなやり方です。都労委への申し立てを理由とする労働組合法第7条4号に該当する不当労働行為でもあると言わざるを得ません。

12月22日、小林社長による度重なる不当労働行為に抗議するため、組合はストライキに決起した北澤さんを先頭に抗議行動を実施。緊急の呼びかけ、平日昼間、冷たい雨にもかかわらず、東部労組各支部・組合員、全労働者組合(全労)の仲間がフソー化成本社前に結集しました。

北澤さんは「小林社長はすべての労働者の敵。みなさんの力を結集して闘っていきたい」と怒りをこめて訴えました。これに応え全国一般全国協の渡辺副委員長、東部全労協の金澤議長、全労から富士グループ分会、少年写真新聞社分会、新聞輸送分会、そして東部労組から争議を闘う平田組合員、アミン組合員、市進支部、個人タクシー協同組合世田谷第三職員支部の仲間が北澤さんを激励、小林社長への怒りをぶつけました。

周辺には「小林社長ふざけるな!」「不当労働行為を重ねるな!」「事実上の団交拒否を許さないぞ!」「北澤さんは負けないぞ!」とのシュプレヒコールが響き渡り、北澤さんの「私は負けない!勝つまであきらめずに職場で闘い続ける。働きやすい職場にするまで闘い続ける」との力強い決意表明と団結ガンバローでこの日の行動は終了しました。

小林社長の不当労働行為に屈することなく歯を食いしばって闘い続ける北澤さんにみなさんの激励・ご支援をお願いいたします!

エジプト人労働者が不当解雇・パワハラ問題の解決かちとる!


イスラム教の教義にかなった食材(ハラル)の認証を行う社団法人「ムスリム・プロフェッショナル・ジャパン協会」(新宿区四谷)に勤務するエジプト人労働者のハリル・ムハマドさん【写真】は、上司のパワハラなどに抗議したところ8月末日付での「整理解雇」との趣旨を理由に解雇通告を受けました。

ハリルさんは7月7日、東部労組に加入し不当解雇に対する闘いを始めました。
8月4日には団体交渉を行い、パワハラの実態を暴露し使用者側に怒りをぶつけるとともに、東京都労働委員会(都労委)にあっせんを申請し、10月5日の第1回期日を皮切りに都労委の場で使用者側に解決を強く迫りました。
この結果、都労委において11月28日、パワハラについて適切な対応ができなかったことへの謝罪・納得のいく金銭補償等を内容とする協定書を締結し、解決をかちとりました。

外国人労働者の皆さん、東部労組に入っていっしょに闘いましょう!
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「愛の家」グループホーム葛飾奥戸でストライキ行動第2弾!


「愛の家」グループホーム葛飾奥戸ストライキ行動第2弾!
会社は不当労働行為をやめて争議を解決せよ!
介護職場の労働者はともに声を上げよう!

全国一般東京東部労組は12月18日、高齢者介護施設「愛の家」グループホーム葛飾奥戸前でのストライキ行動の第2弾を実施しました。

行動開始の午前9時に同施設前には東部労組各支部や友好労組から50人の仲間が支援に駆けつけました。

この施設で調理員として働いてきた中嶋組合員が未払い残業代の支払いを会社に要求する行動に立ち上がるよう呼びかける手紙を施設内の同僚スタッフに手渡した途端に会社側から不当な配置転換を受けました。

会社側から異動先に指定されたのは埼玉県内ですが、もともと病気を抱えている高齢の中嶋組合員は住居から近隣にある葛飾奥戸の施設だからこそ入社し5年間にわたり働くことができたのであって、遠方の勤務地に異動させられることは中嶋組合員にとって事実上の解雇処分です。

また、11月27日にあった配置転換の辞令交付の際、中嶋組合員が「労働条件の変更に関しては労働組合の本部を通してほしい」と再三にわたり要請したにもかかわらず、会社側の役員2人は中嶋組合員の行く手を阻み、施設内の小部屋にむりやり監禁しようとするなど暴力的な行為に及びました。

こうした会社側の行為が労働組合活動への不利益な取り扱いを禁じた不当労働行為(労働組合法第7条)にあたるのは明らかです。

会社側の不当労働行為を受けて中嶋組合員は12月1日から無期限のストライキに入り、同4日には施設前でのストライキ行動を実施しました。

第2弾となったこの日のストライキ行動では、東部労組の須田書記長が経過を報告した後、マイクをにぎった中嶋組合員が「このような不当な仕打ちに負けずに闘っていく」と闘う決意を力強く述べました。

葛飾区労協、江戸川地区労センター、東部全労協、全労働者組合、東京清掃労組葛飾支部、京成労組の民主主義を守る会、韓国サンケン労組を支援する会の尾沢孝司さん、全労ユナイテッド闘争団、全労東伸社グループ分会から連帯のアピールを受けました。

東部労組からも菅野委員長、大久保製壜支部、市進支部、マツモト支部、タケエイ支部、アールエスエス支部の仲間からともに闘う決意が述べられました。

最後に参加者全員で「愛の家は不当労働行為をやめろ!」「中嶋さんに暴力行為を謝罪せよ!」「未払い残業代を取り戻そう!」とシュプレヒコールを上げ、団結ガンバローで行動を締めくくりました【写真】。

「愛の家」グループホーム葛飾奥戸に入居されている高齢者とその家族のみなさん!
この間のストライキ行動で大変お騒がせしておりますが、これまで調理スタッフとして施設で働いてきた中嶋さんがなぜ、突然職場を追われることになったのかをみなさんにご理解いただきたいと願っています。わたしたちは職員の権利や尊厳が守られない施設では高齢者の権利や尊厳も守られないと考えています。ぜひ、わたしたちの行動にご理解とご支援をお願いします。

「愛の家」グループホーム葛飾奥戸で働いている職員のみなさん!
中嶋さんが会社側の不当労働行為で現在職場を追い出されているのは、中嶋さんひとりの利益のためではなく職員全員の残業代がきちんと支払われる職場に改善したいと中嶋さんが考えて行動に出たことが原因です。高齢者への適切な介護を実施するためには職員の安定した雇用や労働条件が欠かせません。中嶋さんととともに声を上げてください!

介護職場の労働者はともに立ち上がろう!
労働組合に入って生活と権利を守ろう!

相談は以下で受け付けます。

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